ソルトン・シー キャンプ ツーリング

2010年11月22〜24日

一度もツーリングに行かずに2010年も終わろうとしています。 これではイカンということで、子供の学校の休みに合わせて休暇をとって2泊3日のキャンプツーリングへ。 当初は海に行く予定が天候が悪そうなので砂漠に変更となりました。思い起こせば1992年の12月にXTで初めて走ったところです。 当時の念願が叶ってカリフォルニアに定住する身となりましたが、妻子持ちのバイクライフは当時描いていたものとは全然違ってしまった。 まあ、これも人生だからしょうがない。









前置き(ゴタク)が長くなりましたが、9時に自宅を出発です。かみさんの写真は例によってバイクが切れて写っている。(苦笑) まあ、バイクに興味のない人間とすれば当然の構図ですかね。セーターを着ようかどうしようか迷いましたが着て行って良かったです。 上はバイク用ジャケットではないので、高速走行すると風が沁みて来ます。走り出すと気温は12度くらいでした。






1時間半が経過しています。CA−91、I−15とフリーウェイを90マイル(144キロ)走ってガソリンを入れて休憩。 燃費は26MPG(リッター11キロ)でした。サイドカーの空気抵抗ですね。最初は余裕で65MPHで走っていたのですが、 向かい風や登りになると4速に入れないとダメだった。






テメキュラからはフリーウェイを降りて昔XTで走ったルートを辿ります。田舎道ではあるけど、制限速度は55MPH。 車に後ろから煽られながらやっとこさの走りです。もっとのんびり走りたいんだけど、抜かさせてもまた後から来るし。 車といえば走る障害物だった日本のツーリングと全然勝手が違う。こちらでは立場が逆なので。山に登っていくと気温がぐんぐん 下がって来ました。とうとう5℃を切った。下はパッチにジーンズにオーバーズボン、上はトレーナーにセーターにアウトドアジャケット という井出達でもなんとか凌げたのはフルカウルのお蔭です。道端には白いものが見えるし。








寒い中を山越えしてやって参りました。ここはコチェラ・バレーを見下ろす展望台です。18年前にXT600でも訪れたところ。








当時はこんな写真を撮りました。








さらに下ってゆくと、パーム・デザートの街を見下ろす展望台が出来ていました。 子供はもうすっかり「まだキャンプ地に着かないの」モードですので、私だけ降りて早々に写真を撮って立ち去ります。 北のほうには雪山も見えていますね。








またまたワープして(笑)、2時に目的地、ソルトン・シー(湖)東岸のメッカ・ビーチ キャンプ場に到着です。 途中、パーム・デザートの街で給油したときは33MPG(リッター14キロ)まで燃費が回復してました。 パーム・デザートは高級リゾート地です。HWY111の両側に高そうなリゾートホテルやモールが並びます。 信号も多くて停まってばかりだった。








湖の東岸はHWY111と線路が走っているのみの寂しい処でした。 ユニオン・パシフィック鉄道の貨物が頻繁に通り、貨物列車にハマっている子供は大喜び。 しかしこの列車、夜中も1時間に1本くらい通って、煩くて堪りませんでした。地響きのようなディーゼルエンジンの音が テントに伝わって来た。








目と鼻の先の湖畔に出てみます。懐かしい臭い、っていうか、砂浜に打ち上げられた死んだ魚の腐臭なんですが。 まあ、海辺や湖畔はこんなものでしょう。今の時期、ここにキャンプしているのはモーターホームで乗りつけたリタイヤ組だけ。 どのくらい滞在するのか知らないけど、飽きないのかな。








そうこうするうちに夕暮れです。コッフェルで飯を炊いたのですが、子供と湖畔に行っている間に焦げてしまった。 久々なのでダメですね。まあ、あとはビール飲んで(さっきから飲んでるけど)、豚汁作って、焚き火して、マシュマロ焼いて 寝るだけだ。


本日の走行距離: 190マイル(304キロ)






翌朝です。夜中は遅くに月が出て一晩中明るかった。日の出とともに起床、コーヒーを沸かす。 水辺にはカモメやペリカンが沢山居て、一斉に飛び立つ様は壮観。








のんびりと湖畔を散歩します。白い砂だと思ったのは、よくみると何かの貝殻みたいですね。








さてと、今日はどこに行こう。湖の南岸、東岸と走ってアンザ・ボレゴ州立公園にでも行ってみるか。 子供はあまり乗り気ではないようですが、おとうさんに付き合ってくれるようなので。 ということで9時に走り出したのですが、とりとめの無い道だなこりゃ。サイドカーのせいで回り込んだ風の風圧で右肩は痛いし。 55MPHでも苦痛だよ。もう後ろの車のことは気にせずに、マイペースでゆっくり行こう。畑のど真ん中の真っ直ぐな農道のような ところを走って南岸へ。もう1時間経った。給油すると26MPGとやはり燃費が悪い。今日も向かい風が凄かったからなあ。 アンザ・ボレゴは諦めて西岸、北岸と回ってキャンプ地に帰ろう、ということで、ソルトン・シー一周となりました。 向かい風がキツイのでトラックのあとに付いて55MPHで。お昼にキャンプ地に戻りました。子供はまた貨物列車が見えると喜んでいます。 湖畔に行ってまた遊ぼうだって。しょうがない、ビール持って行って飲もう。








ああ、忘れないうちに、親子のツーショットを撮らないと。今回は3脚も忘れてきてしまったけど、ピクニック・テーブルで うまく行った。昼からビール飲んで、今日は気合を入れてまともな飯炊いて、昨日の豚汁の続きで、また日が暮れます。 月の出る前の星空は綺麗だった。天頂付近の十字は白鳥座?


本日の走行距離: 146マイル(234キロ)






ということで、もう最終日の朝なのです。今日は純粋な移動日。6時半起床、8時出発。流石にバイクキャンプだと荷物が 少ないので撤収も早い。








バイクとテントを入れてと、これで証拠写真は十分だ(笑)。








準備万端、いざ出発。

ガソリンを入れ、フリーウェイI−10に乗り西を目指す。強烈な向かい風。単独だと4速でぶん回さないと50MPHも出ない。 ここは得意のコバンザメ攻撃でトラックの後ろにへばりついて行きます。前方に雪山が壁のように立ちはだかっている。 その間を回りこんで谷の中を抜けます。風力発電の風車がたくさん出てきた。2枚羽根のもの、3枚羽根のもの、いずれもこの 強風でブンブン回っている。フリーウェイなので停めて写真を撮るわけにはいかないけど。まあ、真っ直ぐ走るのに精一杯で 停まりたいとも思いませんでしたが。横風もすごくて隣の車線に飛ばされそうになります。マジで怖かった・・ こういう走りは これで最後にしたい。






写真が撮れなかったので、ネットで探したものです。バニングのウインド・ファームですね。 こいうのがあるくらいだから年中風が強いんだろうなこの峠。バイクには厳しいかも。


下りになると何とか余裕も出てきますが、やはりトラックのあとをゆっくり55MPHで走る。 CA−60に乗り換えて山間のワインディングを走ります。やはりトラックのあとだけど(苦笑)、 それも遅いやつ。以前車でジョシュワツリー国立公園に行った時に通った道だった。天気は曇り、 路肩が濡れてるけど、雨でも降った? やっと勝手知ったるCA−91に入り一安心。あとは1本で家まで帰るだけだ。天気も良くなってきたし。 最後の給油で菓子パンとチップスで小腹を満たしてさて出発。CA−91はところどころ渋滞です。 止む無く通勤レーンへ。後続の車に煽られながら、65〜70MPHでかっ飛ばす。路面はガタガタだし、すぐ左はコンクリート壁の 中央分離帯だし、嫌なんだよね・・ でも勢いで行くしかない。 無事に11時40分に自宅にたどり着きました。


本日の走行距離: 166マイル(265キロ)
ということで、何とか無事に戻って参りました。 今回の教訓:

フリーウェイの長距離は止めよう。
子供は私と走りを共感してくれる訳ではないので、ワインディングはほどほどに。


次回は勝手知ったる近場で、そこそこな田舎道のワインディングを走って即キャンプしたいと思います。(笑)
ということはご存知サンタモニカ山地ですね。



戻る