瀬戸内ツーリング

1984年11月27日〜30日

昭和59年10月29日、試験3回目でついに限定解除に合格し、11月4日にはナナハンも 手に入り、待望のナナハンライダーとなる。思えば高一でやっと原付免許を取らせてもらった時には 将来ナナハンに乗るなど夢にも思わなかった。11月14日には研究室の学会発表もおわり、天気も よさそうなので、まだ見ていない瀬戸内に行くことにする。

11月27日

曇り、時雨、晴れ
京都―(R9・R372)―社―(R372)―姫路―(R2・R250)―牛窓
走行231Km

姫路城の外堀から天守閣
R9で老の坂を越え、亀岡から山間部のR372で篠山を通って到着。やはりナナハンはツーリングには もってこい。安定していて疲れない。

300円払って天守閣から下を見下ろすと、城の裏手には城下町の街並。

赤穂御崎へのワインディング
夏はひどい渋滞だそうだが、今は車もほとんど通らない。バイクにも慣れてきてコーナーを せめるのにはちょうどよい。

邑久町にある竹久夢二の生家
山間の小さな町の道路をちょっと入ったところにある。季節がら人少なで静かでよい。 葉の落ちた木々が物寂しげな初冬の雰囲気。中には裸電球に小さなくもり硝子の傘の 電燈がやさしい光を放っている。裏は竹やぶ。付近も風情がありいい処だ。

夢二の部屋と句碑

牛窓の夕暮
半島先端の高台の国民宿舎に泊まれた。荷物を置いて街をぶらつく。鮮魚店で魚を一匹さしみにしてもらい、 ウイスキーを買う。

前島に渡るちいさなフェリー乗り場ちかく。

商店街にはこういう古い店もかなり残っていた。

11月28日

晴れ
牛窓―(R2)―金甲山―(R430)―倉敷―(R2)―尾道
走行222Km

オリーブパレス展望台より朝の瀬戸内海

朝の牛窓
本蓮寺の三重塔が見える。この塔は街のどこから見ても良かった。

金甲山展望台にて
小豆島やさまざまな小島、四国まで見える。ワインディングはこのあたりの走り屋のメッカだそうだ。 2〜3台見かけた。

鷲羽山付近にて
本四架橋の大きな橋脚がみえる。

下津井港

倉敷
有名な蔵屋敷のならび
しかし建物は人為的な古さが感じられた。

鞆の浦
背後に仙酔島が見える。

対潮楼の座敷からの仙酔島

夕暮の尾道水道

尾道の旅館みどり
駅の案内所で紹介してもらった。海からすぐの街並の中にある。古い造りは風情があった。

11月29日

晴れ
尾道―(R2・313・180)―高梁―(R180)―岡山港―(両備フェリー)―土庄 走行156Km
朝の尾道水道
入り口には向島大橋

千光寺公園からの尾道の街並
国道2号線を挟んで、海側にも山側にも瓦屋根の古い家並みがぎっしりとならんでいる。

千光寺の鐘楼
暗夜航路にも出てくる。千光寺公園の文学のこみちには様々な歌碑・句碑があった。

高梁の紺屋町通り
武家と町屋の区切りになっていたらしい。川には水鳥が群れていた。

愛宕山を借景した頼久寺の庭園
紅葉もまだ残っていた。
備中松山城と高梁の街並
有名な山城だけあって登るには一苦労。
吉備路の国分寺五重塔
田園の中の五重塔も近くでは工事が進んでいる。あの新幹線から見える、 のどかな古墳群はどこにあるのだろう。
岡山港からフェリーで小豆島に渡る。1時間ちょっとのフェリーの船旅は夕陽が美しかった。 雲ひとつなく、真っ赤に海と空が染まる。行きかう船も多い。5時に土庄着。
出航前に予約した民宿は、建物は新しいが風情もなく、料理もいまいちだった。

11月30日

晴れ
土庄―(R439)―大部―(瀬戸内フェリー)―箕面―(R9)―京都
走行250Km

土庄港にある平和の群像。二十四の瞳の先生と生徒。

放哉の庵跡からは西光寺の塔がみえる。

いれものがない両手でうける

田ノ浦岬の陽だまりでは、のんびりと猫の親子

岬の分教場
小学校のころを思い出した。

南風台にて、播磨灘を背景に
南風ではないが、さわやかな風が吹いていた。

大部港のフェリー乗り場



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