九州一周ツーリング

1982年3月23日〜4月4日

ツーリングに目覚め、中国、四国と走った。
次はやはり九州。
春休みのバイトで稼いだ7万円を握り締めて出発。
Z400LTDに乗る大学同期の西村とのアメリカン2台のツーリング。
駅宿、野宿、キャンプなどを知らない我々は、格安のYH(ユース・ホステル)に泊まって旅した。

当時の私は、何を思ったか、「いちご白書」のごとく、♪無精ひげと、髪を伸ばして♪、いたが、
決してJesusとか浅原彰晃とかを目指していたわけではありません。

3月23日

京都―大阪南港
走行 68 Km
2時に下宿を出発し、5時前大阪南港着。
福岡に帰るというGL400氏と。
7時半過ぎてやっと乗船、8時出航。

3月24日

新門司港―芦屋―宗像大社―福岡―宮浦―唐津(虹の松原YH)
走行 195 Km
若戸大橋を渡って芦屋方面へ向かう途中。
真直ぐな道の両側に緑が広がり、いかにも九州といった感じ
(と、当時は思った)
宗像神社にて
参拝はしなかった。
福岡市内は桜が満開。
それにしては寒い。
糸島半島への入り口。
湖の風景がかわっていて面白い。。

3月25日

唐津(虹の松原YH)―波多津―伊万里駅―平戸―佐世保―西海橋―長崎
走行 211 Km
虹の松原YHにて出発前。よくある記念写真。
ユースなので食事のあとは食器洗いまでさせられる。
唐津城にて。
伊万里駅
原水爆禁止に署名! 伊万里焼のコーヒーカップを買う。
平戸大橋
平戸城
松浦氏資料館
西海橋
ロングヘアー・サングラス・ヒゲでアメリカン気取り
レンゲの赤、空と海の青が美しい
野郎2人なのはイマイチだが・・
民宿の窓から長崎の夜景
YHは満員で、少し郊外の民宿しか空いてなかった。

3月26日

長崎―諫早―小浜―雲仙―仁田峠―多比良港―(有明フェリー)―長洲港―柳川(ルノアールYH)
走行 161 Km
民宿のおじさんにバイクは止めて車にしなさいと言われて出発。
野郎2人で長崎観光
味気ないなあ・・・
やはり桜が咲いていた
唐人館
平和公園
バカをやってます。不謹慎?
原水禁署名したからまあいいか。
浦上天主堂
雲仙地獄
イオウの臭いが強かった
仁田峠から島原
仁田循環自動車道路(100円也)はすべて一方通行。
対向車を気にする必要もなく、のろまな四輪をぶち抜いてギンギンにコーナーを攻めた。
多比良から長洲に渡る有明フェリーから雲仙を望む
柳川の川沿い
菜の花が咲いていた。

3月27日

柳川―大宰府―日田―九重―一の宮―YMCA熊本キャンプ
走行 251 Km
昨夜はユースの儀式(?)で、自己紹介、歌を歌わせられた。 その後雑談したが、ライダーは少なく話しが合わない。
大宰府天満宮
久留米から道に迷いつつ、やっと到着。
待望の別府阿蘇有料道路(やまなみハイウェイ)へ
雄大な景色を眺めながらのんびりと走る。
アメリカン万歳
やまなみハイウェイ
またバカをやってしまった・・・

3月27日

YMCA熊本キャンプ―草千里―高千穂―高森峠―熊本YH
走行 282 Km
ゆうべは毛布3枚と懐かしいアンカだけで寒くて夜中に目が覚めた。
阿蘇登山道路にて
はるかむこうに外輪山が見え、山焼きの煙が上がっている。
草千里
ツーリングバイクにもかなり出会う。ピースの連続。
豪快そのもの
噴火口ではガスのせいか咽がいたくなり、早々に引き上げる。
高千穂、天の岩戸神社
天安河原の洞窟の石積みは神秘的だった。
高千穂峡
大観峰への登り
高速コーナーの連続を車を抜きながら快調に走る。
展望台でモロコシを食べた。
菊池阿蘇スカイラインで菊池へ下り熊本へ。今日はワインディングばかりの一日だった。 ヘアピンの回り方もうまくなったような気がする。

3月29日

熊本YH―三角―本渡―河浦―牛深港―(フェリー)―長島港―鹿児島YH
走行 324 Km
熊本城、水前寺公園と市内観光
天草のあたり
天草五橋のひとつ
5つとも工法が違い説明がついていた。
本渡の殉教公園
またバカをやってしまいました。
本渡から海岸の下田までの県道のワインディングは圧巻だった。
タイトコーナーが延々20Kmくらいも続く。
5000回転以上を維持しながらDOHCサウンドを楽しんだ。
下田から海沿いに牛深へ。
大江天主堂
山の中の思いがけないところにある。
牛深からフェリーで長島へ。鹿児島に着くころはもう暗い。信号で止まるとスクーターのおっさんが話しかけてきて、 YHまで案内してくれた。YHの前で握手をし、バイクで事故ると死ぬから気をつけろという。九州の人は親切だが、なんか変わってるなあ・・

3月30日

鹿児島YH―小湊―枕崎―小松原―桜島YH
走行 216 Km
昨夜の鹿児島YHは昔の洋館風といった感じで4畳半を2人で占領。2段ベッドで一部屋数人が一般的なYHでは、今までで一番よかった。
野間岬へのワインディング
タイトなワインディングの連続。その後中速コーナー。
車も少なく快調に走る。
小さな漁村で一休み。低気圧のせいか風が湿っていて気持ちいい。
枕崎を見下ろす峠
指宿よりの開聞岳
指宿スカイラインを走るが途中から雨。
鹿児島に戻ってフェリーで櫻島に渡る。雲はかかっているが正面に見える櫻島は雄大。5時過ぎYH着。 バイクが5〜6台いる。虹の松原以来久々にバイクが多い。

3月31日

桜島YH―大浜―佐多岬―大中尾―肝属川―都井岬YH
走行 325 Km
桜島の展望台へ
火山灰ですべるので注意
桜島の海岸線を走る道
佐多岬
歩いて15分くらいの展望台からの帰りの登りはきつかった。
都井岬
野生馬はなんとなく元気がなかった・・
都井岬のユースでは途中でコケていた石川からのXS250SPLとホークIIの2人組といっしょになった。
ホークIIは限定解除7回にして大型取得で、VF750Sを買うそうだ。
夕食後、ユースのペアレントさんのご好意で全員焼酎を飲んだ。

4月1日

都井岬YH―飫肥城―都城―高千穂河原―えびの高原―生駒高原―宮崎YH
走行 276 Km
5時半に起きて、YHによくある日の出ツアーに参加
記念写真撮って、石川の2人組と4台で出発
西村は日向からフェリーで帰るので、海中公園で3人と別れ、久々に独りで走る。
独りとなって、飫肥城にて
高千穂河原
福岡のGSX250氏によると、歩いて高千穂峰に登ると景色がいいとのことだが、時間・体力の関係でパス。
えびの高原にて
生駒高原へと下り、たまきの茶屋にて昼食
鹿肉の刺身もついた、いのしし定食は美味かった。
生駒高原にて
宮崎のほうから日帰りというCB750F氏と
商売をやっているので長期休暇が取れないとのことで、
羨ましがられた。 宮崎までいっしょに走る。
宮崎の平和公園の八紘一宇の塔
CB750F氏にサ店でコーヒーをおごってもらった。
明日は店に立ち寄ることになり、一つ葉有料道路入り口で分かれる。
一つ葉有料道路
砂浜で独り感傷に浸った・・・
のはいいがスリップして脱出に一苦労。
宮崎市内のYHの近く
YHには石川の2人組もいた。
夕食後の後片付けのジャンケンに
都井岬以来3度目にしてやっと買った。

4月2日

宮崎YH―西都―加草―臼杵―別府YH
走行 276 Km
昨晩はとうとうYHに馴染み、ヘルパーも居ないのにホステラーだけで和気あいあいとミーティングなどやってしまった。
8時前に出発。石川の2人はまだ飯を食べている。
西都原古墳群にて
鬼の巌のなかの石室は神秘的だった。
高取山公園から西都原を一望
10時過ぎに西都原を出て昨日のCB750Fに人の家に行く。途中で石川の2人組に追いついてしばらくいっしょに走った。
門川町加草で左折、喫茶せつや、はすぐ右側にあった。昼飯を食べ、コーヒー飲みながらバイク談義。 弟さんもバイク好きでヤマハ党。XJ400Dに乗っていたそうだ。
店にはケニー・ロバーツのポスターと、弟さんが描いたというGL500のエンジンのついた魚、「FISH RIDER」の絵がかかっている。 窓からはピカピカのCB750Fがみえる。日曜日にはナナハンの溜り場になるそうだ。
1時前に出発。もう一度来たい、今度はナナハンで。
臼杵の石仏群にて
途中、風連鍾乳洞というのにも寄ると、また石川の2人と会った。

4月3日

別府YH―宇佐神宮―新門司港
走行 129 Km
夜中にすごい雨音で目が覚めた。朝は6:20にいっせいに起床。雨が上がるまでギターなど弾いて暇をつぶす。
9:45、小ぶりになったので出発。石川の2人組+四国のGSX250の計4台で地獄巡りへ。
別府の地獄めぐり(竜巻地獄)
右と真ん中(顔が見えない)が石川の2人組。
相変わらずの名コンビぶりです。
雨が強くなったので、石川の2人はやまなみハイウェイへ、私は新門司へ。
四国のGSXは合羽なしなのでユースまで濡れて帰る、雨地獄だ。
宇佐神宮
団体観光客で五月蝿かった。静かならいい処だろうに・・

4月4日

大阪南港―京都
走行 81 Km
フェリーでホークIIIに乗る佐賀の女の子と12時ころまで話し込んだ。里帰りから大学のある山形に戻るとのこと。
変わった子で、煙草はピース、二十歳前はウイスキーをボトル一本空けていたという。
8:10、予定通り大阪南港着。名古屋の弟のところに行くという彼女と京都までいっしょに走った。
12時半、下宿に到着。
大阪南港にて
佐賀から山形へ向かうというホークIIIと。



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