紀伊半島林道ツーリング

1985年11月3日〜5日

S57.11にXT250で走って以来、久しぶりの紀伊半島である。R168のワインディング。 十津川村、龍神村、大塔村、野迫川村など、なつかしい名の村々に散在する林道を走る。 残念ながら大分、舗装が進んでいる処もあった。
しかし、龍神村の猪笹林道は、奈良、和歌山県境の山岳地帯、稜線を走る延長30Kmはあろうか という豪快なもの。惜しむらくは、天候が雨と霧。だがウェットなダートはグリップもよく、 走りを満喫できた。

11月3日

京都―(R24)―橿原―(R169・R370・R309)―西吉野村―(R168)― 大塔村―(林道往復)―野迫川村―(R168・R311)―湯峰温泉
快晴 走行260Km
大塔村、清水で宇井橋をわたり西へ。
川樋原川沿いにさかのぼる。川原で昼食後。

川樋原川沿いに西へのびる林道にて。
紅葉が美しかった。石井の話によると、やはりダートがかなり舗装されているという。

平集落で舗装イン。支流沿いにのびる林道にも2〜3本トライするが、 どれも延長は数キロといったところだった。

第1日の宿。
連休でどこも満員。電話しまくってやっと見つける。古風な旅館風で、メシも部屋にはこんでくれる。 湯は硫黄泉。いかにも温泉らしい。山間の静かな処だった。

11月4日

湯峰温泉―(大塔渓谷・安川渓谷の林道)―打越―(R371・野中川のダート)―近露― (R311・富田川の林道・引牛越のダート)―十津川温泉
晴 のち 曇り 小雨 走行130Km
湯峰温泉、元湯にて。
共同浴場もある。




大塔渓谷の林道を左折して、支流をさかのぼって赤倉岳へと登る林道。
3年前は通行止めだった。10Kmほどはあるかも知れない。ピークを越えて下りになる処でUターン。 この先どのくらい続くのだろう。



大塔川をそれて、赤倉岳へと駆け登ってくる。

大塔渓谷の林道
川沿いに走るが、アップダウンはまったくない。しかし、コーナーは入り組んだ渓谷の沿って右に左にと連続して 非常に面白いコース。木立の中、路面はウェット。水を跳ね上げて走る。

大塔渓谷・安川渓谷の林道
大塔川沿いの平坦な林道を走ると、木立の中から視界が開け、大塔山へと登る林道、支流をさかのぼる林道、 安川渓谷へ続く林道の分岐へ出る。
ここから、安川へと林道は川を離れ大塔山の山腹を駆け上がっていく。 登りきるとトンネル。そして下り。紀伊の山並みが遠く連なり豪快に下る。 下って安川と出会う処に修験の滝がある。 安川の林道はやや下りがきつい。法師山登山道の分岐を経て舗装イン。 集落まで開けた明るい林道である。
大塔渓谷と林道
山と山のはざまが深く落ち込んだ、いかにも渓谷といった感じ。紅葉も美しい。

トンネルから下って、安川と出会う処。

安川渓谷、修験の滝。

安川渓谷の入り口、打越の集落でガソリンと食料調達。日置川の川原で昼食。

富田川の林道にて
川を渡って山奥へのびる支線が数本ある。朝、晴れていた空も曇りとなり、小雨もぱらつく。

富田川源流の林道
R311、福定の集落から、笠塔山、千丈山のあいだを分け入って、富田川源流をさかのぼるコース。 木立ちのトンネル、薄暗い林道である。峠は中辺路町と龍神村とを分ける。トンネルをぬけて下り、 丹生ノ川のつり橋を渡って舗装イン。右折して引牛峠へ。

11月5日

十津川温泉―(牛廻越の林道)―竜神温泉―(逆走・猪笹林道)―護摩ノ壇山― (高野龍神スカイライン)―箕峠―(R371・内子谷の林道)―高野山―(R371)―橋本―(R24)―京都
雨・霧 走行240Km
十津川温泉は期待はずれだった。温泉郷というより、国道沿いに民宿が散在する処のようだ。
牛廻越の林道にて
奈良県十津川村と和歌山県竜神村を結ぶ幹線であるため、やはり舗装は確実に進んでいる。 奈良県側牛廻峠まではすべて舗装。しかし、そこからの林道はよかった。龍神村まで下って、 また峠ひとつ越えて走る。龍神村側からも舗装は進んでいたが・・・

雨も一時小止みになり、明るくなる。

猪笹林道
安川渓谷の林道で、偶然、大阪のXT250Tのライダーからこの林道のことを耳にした。 牛廻越から護摩壇ノ山まで、20Km以上はある大林道。谷から山頂まで急勾配を駆け上がると、 あとは奈良・和歌山県境の稜線を走るアップダウンの多いコース。開発中の林道だけあって、 支線も多い。霧であいにく視界はもうひとつだったが、それでも豪快な山容は望むことができた。










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